橘玲の「世界はなぜ地獄になるのか」を読んだ感想です。
社会正義から生まれたキャンセルカルチャーなどによって地獄と化す世界をどう生き延びれば良いのか、具体例とともにリベラル化する社会を勉強することができる一冊。
書名:世界はなぜ地獄になるのか
著者:橘玲 (1959-)
刊行年:2023年
この本のテーマ
リベラル化が進むことで現れた社会正義(誰もが自分らしく生きられる社会を作ろうという運動)がキャンセルカルチャーへ変貌していく現象および、それに対してどう生き延びればいいかを考察
橘玲さんのブログでこの本の「まえがき」と「あとがき」が無料で読めます。
感想
自分らしく生きたいという思いや、多様性を受け入れみんなが幸せになりますようにというのは、ほぼみんなが願っていることだと思う。
しかしあっちを立てればこっちが立たず。そこには必ず衝突が伴う。
まさに「誰かの願いが叶うころ、あの子が泣いてるよ」状態だ。
社会正義によって地獄と化す世界を生き延びるには、以下の2つが重要だとこの本で学んだ。
1つ目はSNS上では個人を批判しないこと(リアルな生活でも控えたほうがいいとは思うが)。
2つ目は地雷原にはなるべく近づかないこと。
なんでも自分の意見を表明するフランスにおいても、これらの話題はセンシティブすぎる。
同じ意見の集団に属している確証があるならまだしも、安易に自分の意見を言わないことが賢明だろう。
『マジョリティにとって「政治的に正しい」態度とは個人を属性で判断しないと同時に、集団としては属性に配慮する』というのも腑に落ちた。
部下を女だからと優遇したり邪険にするのはあってはならない。
しかし同時に女性の権利として産休・育休・生理休暇などは考慮するべきという矛盾は確かに興味深く感じた。
ただし、地雷原を避けることと、無関心でいることは別だと思う。
マイノリティーの人たちを理解する努力は常に必要だし、どんな状況のマイノリティーな人がいるのかを知ることも重要だ。
そういった意味でこの本はとても勉強になった。
一言まとめ
「社会正義の地雷原からは距離を置きつつ向き合う」
※本記事は個人的な読書感想・読書メモです。

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