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【映画メモ】續姿三四郎(監督:黒澤明)

つぶやき

黒澤のデビュー作『姿三四郎』の続篇であり、兄の復讐のため戦いを挑む檜垣兄弟と姿三四郎の死闘を描いた作品である。
前作の大ヒットを受けて製作した娯楽作だったが、黒澤は「あまり上出来の映画にならなかった」と述懐している。
三四郎が悪辣なアメリカ人拳闘家を叩きのめすシーンがあり、敵への憎悪を扇動する憎悪映画(ヘイトピクチャー)の要素が強いと指摘されている。
(Wikipedia)

續姿三四郎
1945年5月3日公開
監督:黒澤明
出演:藤田進、轟夕紀子

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黒澤自身があまりいい出来ではないと言っているこの映画。

私は十分楽しめましたよ黒澤さん!

第一作目の姿三四郎では、柔術家を志して上京した三四郎が修道館柔道の矢野正五郎を師としてどんどん強くなっていく物語でした。
最後に柔術家の檜垣と戦い見事勝利しました。


今作では姿三四郎の苦悩が垣間見えます。
彼は強くなりすぎてしまい、敵を多く作ってしまったことに心を痛めているのです。
この奥ゆかしい感じ、すごい日本人的だなと私は思いました。

三四郎たち修道館柔道のせいで食い扶持がなくなったと三四郎のことを嫌っていた他の流派の柔術家も、三四郎がアメリカ人のボクサーに勝って日本人としてリベンジしたことで、三四郎に感謝します。
最後に戦った檜垣の弟たちも、三四郎に負けを認め心を許します。

何というか『ザ・男たちの物語』!笑。戦ったあとはお互いを認め合い仲良くなるという。

映画って、こういうシンプルなストーリでいいんだよなって思いました。


ただ一つ前作から気がかりなのは、ヒロインの小夜さんの年齢。三四郎といい感じだけど、歳はいくつなんだろう?
三四郎が柔道を極めるのはいいけど、小夜さんはどんどん歳をとっていくじゃないか!とヤキモキしました。笑
前作では彼女のお父さんが三四郎と戦ったのですが、見るからにお父さんはお年を召しているように思いました。
現代で言ったらおじいちゃんみたいでした。
でも昔の人だから多めに見てお父さんが40歳だとしたら、小夜さんは18〜20歳。
前作のラストの決闘の後、三四郎は2年間の旅に出ます。
今作はその旅の後の話なんですが、どうやらまだ小夜さんと結婚もしていない様子。
1880年代の日本で、もし小夜さんが30歳なんてことになったら、結婚するには遅すぎるでしょう!何してるんだ三四郎!

という、しょうもないことを考えてしまいました!笑


⭐︎私の独断と偏見による黒澤映画ランキング⭐︎
1. 一番美しく
2. 天国と地獄
3. 姿三四郎
4. 續姿三四郎
(今のところ4作品しか見てません。)

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