ロミオとジュリエットを初めて読んだのは小学生の時でした。
その時はロマンチックな話だと思いましたが、今改めて読んでみると喜劇じゃないかと思えて仕方ありません。
ロミジュリってどんな話だったっけ?という方にはぜひ改めて読んでほしいです。
書名:Romeo and Juliet
著者:William Shakespeare (1564-1616)
著者国籍:イングランド王国
初出/刊行年:1595年前後
モンタギュー家の一人息子ロミオは、ある夜仇敵キャピュレット家の仮面舞踏会に忍び込み、ある娘と劇的な恋に落ちる。
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が、彼女はまさしくその仇敵の一族の一人娘ジュリエットだった。
固く永遠の愛を誓いあう二人だが、運命は逃れようのない破滅へと加速してゆく……
世界恋愛悲劇のスタンダードを原文の持つリズムや巧みな心理ドラマにこだわり、より分かりやすくよみがえらせた、新訳版。
感想
良かった所
詳しくはないですが原文は韻を踏んだ詩になっているらしく、訳の方もそのリズムにこだわっていることがよく分かります。
英語でも読んでみたいなぁと思わせる素敵な翻訳でした。
喜劇じゃないかと思うほど面白かった所3点
- ロミオの気の変わり様
全然覚えてなかったのですが、はじめロミオはジュリエットではなくロザラインという別の女性に恋をしています。
ですが彼女は誰とも一緒になる意思はないようで、叶わない恋を思い悲嘆にくれていたロミオ。
しかしキュピレット家の舞踏会でジュリエットと速攻恋に落ちます。
これには彼の相談にのっていたロレンス修道士も彼にツッコミを入れていて面白かったです。 - ジュリエット口悪すぎ問題
ロミオがキュピレット家のティボルトを殺したと乳母から知らされた時。
ジュリエットはロミオのことを見た目はいいけど中身は悪魔だとコテンパに悪く言います。
しかもそれは出会ってお互い恋に落ちた翌日、教会で結婚の契約を交わしたすぐ後でした。
さすがに言いすぎだろと思っていたら、その後ジュリエット本人も「ああ、あの人を悪く言ったりして私は人でなしだわ」と反省しています。
また、父親にパリス伯爵と結婚を決められた時、乳母に伯爵と結婚したほうがいいと言われ、本気で言ってるの?と聞き返すジュリエット。
乳母「ええ、魂から、でなけりゃ地獄落ちになります。」
ジュリエット「そうなりますよう。」
乳母「え?」
ジュリエット「ううん、おかげですっかり元気になったわ。⋯」
このくだりも漫才のようで笑えました。 - クライマックスはキュピレット家のお墓に全員集合!
お墓にはロミオとロレンス修道士が来るものと思いきや、パリス伯爵とその従者、ロミオとその従者、ロレンス修道士、そしてロミオとパリスが決闘になり警察も駆けつけます。
まるで吉本新喜劇、いやドリフばりに全員集合で面白かったです。
舞台でクライマックスを迎えるのにこれだけの人が居たほうが確かに盛り上がるよなぁ。
まとめ
最後、ロミオの母親もロミオのことを想い亡くなってしまい、両家とも二人ずつ(大公の親戚も二人)を亡くして、これで手打ちにしましょうやとなるのが納得いきません。
そもそも道ですれ違っただけで剣を抜いて喧嘩になるような両家だから、どちらかの家族が全滅するまで戦争じゃー!という殺し合いになりそうなものです。(北野映画ならそうなってる笑)
結局、この話に出てくる全ての人の全ての判断が間違っていたように思えます。
ティボルトだって喧嘩上等って態度だったし、ロミオたちがすぐに結婚したのも悪かった。
修道士がその結婚を止めずにもしや両家の仲直りに使えるかも?と思ったのも、大公が人を殺したロミオを死刑ではなく追放にしたのも、ジュリエットの父親が結婚を勝手に決めてしまったのも、ジュリエットが眠り薬を飲むと決断したのも、全ての小さな歯車がバッドエンドにむけて全部合致してしまった悲劇。
しかし誰にとって一番悲劇だったかというと、この一連の出来事によって親戚を立て続けに二人も亡くしたヴェローナの大公さんが一番の被害者ではないでしょうか?
一言まとめ
「バッドエンドに向けて小さな歯車たちが完全に噛み合った悲劇」
※本記事は個人的な読書感想・読書メモです。

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