先日、会話は伝わらないのがデフォルトという考察記事を書きました。
まだこれについて考えているのですが、この記事の中で私は「会話は共同作業だ」と書きました。
双方の協力が必要だと。
一方は自分の伝えたいことをなるべく明らかにして、わかりやすく伝える。
一方は無闇に相手の言いたいことを決めつけずに、相手が何を言いたいのか集中して聞く。
しかし、ふと思ったんです。
人によっては、いつもなんだか会話がしっくりこない、響いている感じがしない、こちらの微妙なニュアンスのことが伝わっていないような気がする人がいるよな。
会話は、二人が共同作業を頑張ったり、時々怠けてしまったりを繰り返しているのかと思ってたけど、人によっては会話にコンテクストを全く載せてない人がいるのではないか?
もしや、元々言葉を言葉としてだけ、つまり情報交換としてのみ使う人がいるのではないか?
つまり自分も相手もコンテクストを全く気にしないで、言葉の字面だけを発信して受け取る人。
そういう人は共同作業というよりは、ただ言葉のキャッチボールをしているだけ。
計算式のように1+2は?と聞けば機械的に3と答えるだけ。
そう定義すると、すごくしっくりきます。
いや実はね、私の周りにそういう人がいるんですよ!笑
こういう人は抽象度が低いのかなと思ったんですが、(頭の良さとは言いません、あくまで抽象度)、抽象度が高い人でも複雑な感情の理解が苦手な人もいますよね。
それで何かもう一つパラメータが必要なのかなと思って、情操教育がなされているかどうかがもう一つのパラメータになるのかなと仮定。
ここで言いたい「抽象度が高い」とは、抽象と具体を行き来して、相手の言葉の中のコンテクストを推察したり、自分の価値観とは違うものを認めること。
話す時もそれを踏まえて相手と自分の会話を調和させたりすること。
「抽象度が高い」の反対は「より具体的」で自分のわかる範囲しか実感として感じていない、言葉は言葉のまま受け取り、その中に含まれる感情や繊細な裏の意味を読み取らないこと。
「情操教育がなされている」というのは悲しい楽しいといった単純な気持ちの他に、俳句に出てくるような、繊細で複雑な気持ちを感じ取れる力があること。
「情操教育がなされていない」と、そもそも繊細な気持ちやその変化などが存在することを知らない、気づけない、言葉にできない。
ということで、ポジショニングマップにしてみました。

0か100ではなくグラデーションなので、表の真ん中あたりにくる人もいると思いますが。
抽象度が高くて、情操教育もなされている人
会話の背景にある意図や感情を読み取れるし、いろんな立場の人、自分とは価値観の違う人でも(つまりは自分が経験したこと以外のことでも)理解しようと努める。
抽象度が高くて情操教育がなされていない人
会話の背景にある意図や感情を読み取れるけど、複雑だったり繊細だったりする感情には疎い。
でもそういう人もいるのだと理解できるので、共感はできないけど理解しようと努める。
具体的で情操教育がなされている人
言葉は言葉の字面のまま受け取る。自分の経験した複雑な感情やそれに似たものには共感できる。
具体的で情操教育がなされていない人
言葉を言葉のまま受け取る。複雑で繊細な感情はよくわからないし、存在することも知らない、気づけない、言葉にできない。
自分の価値観と違うことは理解できない。
それでね、私がいつも会話がなんか噛み合わないなぁ、この気持ち伝わらないなぁと感じているあの人は、抽象度が低く(具体的)、情操教育がなされていないんだと今のところ腑に落ちました。笑
だから会話の中に微妙に感謝の気持ちや好意を混ぜても伝わらない!ありがとう!とはっきり言ったほうが早い。
まぁ、感謝の気持ちはいつも言葉ではっきり言った方がいいと思いますが、他のことについても、その人には気持ちがどうとか、ほんのりこう思ってるとかいう会話は通じない!と思うことにしました。
この考察でだいぶ心が軽くなった気がするんですが、あなたはどう思いますか?
これに違いない!とはっきり言えないふにゃふにゃな考察なので、意見・感想をコメント欄やお問い合わせメールよりお待ちしております!
今日の曲はFutureで「Mask Off」です。
作った自分や素の自分、ストリートの現実や苦悩を歌った曲です。
どちらにしても抽象度を高めるのと、人の気持ちの機微を感じ取る力は何歳になっても高めていきたいものです。
そうすることでFutureのこの曲ももっとリアルに感じ取ることができるかもしれませんね!

 
  
  
  
  
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