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【読書メモ】薬屋のひとりごと5 (文庫)

物語・小説

日向夏の「薬屋のひとりごと5 (ヒーロ文庫)」を読んだ感想です。ネタバレがあります。

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書名:薬屋のひとりごと5 (ヒーロー文庫)
著者:日向 夏(著), しの とうこ(イラスト)
初出/刊行年:2016年

薬屋のひとりごと5 抜粋メモ
・子の一族が治めていた北部の農村でバッタの被害が拡大
・飢饉を危惧する猫猫と壬氏
・関係国との会合および皇弟である壬氏の正妻選びが西都で行われた
・壬氏の正妻候補として来ていた里樹妃の身に2度も危険が及ぶ
・旅芸人の白娘娘が裏でなにかを企んでいる
・羅半は砂欧の女特使の一人から穀物の輸出あるいは特使二人の亡命を要請される
・女特使によると、北から虫の災いが来るという
・馬閃と里樹妃がいい感じ
・阿多と現帝の2つの約束:
 ①「お前以外を娶る気はない」②「せっかくなら国母にでもしてもらおうか」

感想

この巻で私が思ったのは、猫猫は壬氏の気持ちに気づいていて、彼女自身も壬氏のことが気になるが自分でその気持ちに気づかないふりをしているということ。


壬氏が疲れていて緑青館で休んでいったときのこと。
「そろそろ観念したらどうなの?」
という白鈴ねえちゃんに猫猫は
「なんのことだろうねぇ」
と返します。
観念するとは、諦める、覚悟すると言う意味。
壬氏の気持ちを受け入れる覚悟をしたらどうなの?という姐ちゃんに気づかないふりをする猫猫。


また猫猫が壬氏に「あーん」してバッタを食べさせた時。
そこにいた緑青館のみんなは見てはいけないものを見てしまったという反応をし、趙迂は壬氏に「にいちゃん、自分のやってることに責任持ちな」と言います。
猫猫は「あーん」なんてするタイプじゃなかったので皆が猫猫の恋愛モードを見て唖然としたのか?
そしてその後、猫猫のタイプの顔を描きますが、結果はやぶ医者のような顔になってしまい、つまんねえなというように皆が退散していきます。
しかし三姫の女華だけは
「あんたの気持ちわからなくもないよ。男なんてもの、いつ気が変わるかわかりゃしない。それが力を持つ男ならなおさらだ」
「白鈴姐みたいな性格なら止めやしないよ。あれは魔性だからね。でもあんたは違う。白鈴姐もやきもきしているけど、性格が違うってわかってほしいもんだよ。猫猫、あんたはどっちかといえばあたし寄りだからね」
「心が変わらぬ御仁はいない。ここにいたら嫌というほどわかるから。信じたところでなんになる」
「所詮、私は女郎で、あんたは女郎の子」
と言います。
猫猫が壬氏に気があることを分かっているような口ぶり。

そして最後、猫猫が壬氏は正妻に誰を選ぶのだろうかと考えている所。
『誰を選ぼうと関係ない。猫猫はただ、一人の薬師としてふるまうだけだ。ふるまうつもりなのに……。』
気づかないふりをするつもりだった猫猫。
『妓女たちは言う。それを知ったら地獄だと。男たちは言う。それを知るためにここに通うと。下に心がつくその文字は低俗と言われることもあり、所詮は遊びと切られることもあり、でも、無しには生きていけぬという者もいる。』
恋について考える猫猫。
自分でも壬氏のことが好きだと分かっていますよね。
壬氏が求める愛は自分には欠けていると言う猫猫ですが、それも自分に言い聞かせているだけのように私には思えます。


実際問題、羅半は壬氏と猫猫がくっつくのには賛成です。
そして私は羅漢はすでに猫猫と壬氏をくっつけることを視野に入れて陸孫を派遣していると思います。
この巻から出てきた陸孫の役割は李白のかわりに壬氏にヤキモチを焼かせるというのもありますが、羅漢の思惑があるのは間違いない。
また猫猫は女郎の娘と言いますが、その女郎のお母さんも今は羅漢の正妻になっているわけで羅の一族の姫君として壬氏に嫁ぐことは何の問題もありません。


猫猫は壬氏に“無難な”選択肢として里樹妃をあげますが、皇弟として正妻を無難な選択肢から選ぶことはないと思います。
それこそ政治的に最大限使える相手が正妻となるべきです。
私は猫猫は壬氏の妾になったほうがいいのではないかと思います。
研究費などを出してもらう代わりに妾になる。
今の帝と阿多のようなフランクな関係。
でも主人公が愛人になるような物語だとさすがにファンも怒りそうなので有り得ないとは思いますが。笑


そして私がこの巻を読んで大ショックを受けて寝込んだこと。
それは壬氏が猫猫の首を絞めてキスするシーン。

壬氏はそんな事する人じゃないす。

壬氏って華美な見た目に反して性格は実直で、自分の立場をわきまえていて、甘えん坊だけど自分を制御できるしっかりとした大人。ですよね?
首を絞めるってもう暴力ですよ、戯れではないです。
しかも彼は意識してるのかしてないのかわからないけど(私は彼はちゃんと理解していると思いたい)、皇弟という立場である以上、彼の行動には権力がいつも伴います。
だから首を絞めるということは物理的な「力」と権力的な「力」を両方使って猫猫を従わせてるということ。

その2つの力で猫猫の生殺与奪の権を握り支配しているということです。

それは長くは続かなかったけど、もうそういうことやっちゃう時点で壬氏ではないと思います!
私が思ったより壬氏のこと好きすぎて大ショックだっただけでしょうか…。
他の女子ファンはこれを喜ぶのでしょうか?
おまけに首絞めて猫猫が苦しそうな場面の挿絵までついてました泣。
ここが見せ場なのですか?!
あとで普通のキスするんだからそっちで良かったじゃないですか。

愛情と憎しみは紙一重です。
女子向けの恋愛ストーリーには、純粋で荒削りな男の子ほどそれが切り替ってしまうのはよくあるし、それを挟むことで読者に彼の激しい気持ちを表すこともできる。
だけど首絞めはだめですよぉぉぉぉ!
せめて手首とか肩を強めに掴まれてあざができたくらいにしてほしかったです。うぅぅ。



以前も、壬氏が猫猫の肩にがぶりと噛みついて猫猫が痛いです!っていうシーンがありました。
ちょっと変わってるなとは思いましたが、それ単体はまだ受け止められました。
でも今回の首絞めシーンと合わせて一連の流れとすると、壬氏はとんでもないDV野郎なのでは?

これまでは知性と青春のさわやかストーリーだったのに、今後は愛と権力と暴力のどろどろ愛憎劇になるのか?
そんなはずがない!!

私も分かってます。
そんなことにはならない。
だからこそ今回の壬氏の行動には強い違和感を覚えました。

今回のことは忘れて、6巻にさっさと進んだほうが良いのかもしれないです。

一言まとめ
「正直この巻を読んだ後、寝込みました」

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※本記事は個人的な読書感想・読書メモです。

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