ネタバレありです。まだ読んだことのない方は1巻の読書メモをご覧ください。
薬屋のひとりごと1、大まかなストーリー
人さらいにあい、後宮で働くことになった薬屋の猫猫(マオマオ)。
見目麗しい宦官の壬氏(ジンシ)に見出され、後宮の毒味役+多くの事件の謎解きに挑む。
現帝の妃のひとり、阿多妃(アードゥオ妃)の退位。
阿多妃の侍女頭である風明(フォンミン)が、阿多妃の息子にハチミツを与えたことで死なせてしまったことを猫猫は発見するが公にはしない。
また阿多妃の息子と同じ時期に生まれた先帝の息子(現帝の弟)が入れ替わった可能性があるとかないとか?
この一件に巻き込まれて、女官の職を追われた猫猫だったが、周りの協力もあり壬氏が花町で猫猫と再会し、身請け(?)の契約をかわし宮廷に戻ることに。
薬屋のひとりごと2、大まかなストーリー
後宮ではなく、壬氏直属の下女として外廷勤務になった猫猫。
壬氏に仕える侍女の水蓮(スイレン)と部屋の掃除や身の回りの仕事をする。
いくつもの事件の謎を解いていく猫猫。しかしそれらはやんごとなき方を狙った大きな計画のうちの一つ一つに過ぎなかった!
それに気づいた猫猫はやんごとなき方を間一髪で自分が身代わりになり助けるが、なんとその方は壬氏だった。
この事件の背後にいたのは官女の翠苓(スイレイ)。罪を問われそうになった彼女は自殺するが、それは見せかけで、運ばれた死体安置所でのちに蘇り脱走していた!
感想
盛りだくさんの内容なので、何について書こうか迷いますが、一番印象に残ったのは、猫猫の両親である羅漢と鳳仙の物語。
変人として知られる軍師の羅漢ですが、思い通りに行かなかった過去の苦悩と、猫猫の母親である鳳仙と上手く行きそうだったのに歯車が噛み合わなくて彼女を失ってしまった話が面白かったです。
人の顔の違いが分からない羅漢も、鳳仙と猫猫の顔はわかるというのはやっぱ愛だなぁ!と思ったのでした。
そして猫猫の知性は両親から、隠しているけど本当は美しいところはお母さんから来てるんだとガッテン!
面白かったのは、李白に白鈴ねえちゃんの身請けについて相談された時。
ねえちゃんのために李白の身体を隅々までチェックして、ついに1番大事なポイント!で壬氏に見つかってしまい「ごきげんよう、壬氏さま」とはぐらかすシーンは笑いました。
壬氏が早とちりして嫉妬するのも可愛い!
そのやりとりを聞いている高順の様子が、始めは無我の境地から解脱して菩薩のような顔になったかと思えば涅槃図のようになり、最後は蜘蛛の糸が切れた罪人のような顔になってしまうのが最高でした。
翠苓は一体何者なのか、そしてどこに消えたのか?
また、壬氏が変装して花町の近くの飯屋で会った相手は誰なのか?
続きが楽しみです。

  
  
  
  
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