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【読書メモ】眠れなくなるほど面白い 図解 疲労回復の話(著:梶本修身)

医学・健康


疲れをどうにかしたいのに眠れなくなるほど面白かったら困るんですが、この本は本当に面白かったです。


疲れているのは体や筋肉ではなく脳である。

脳の自律神経は消化・発汗・心拍・体温・血流・呼吸などの調整をしています。
自律神経には活動時に優位になる交感神経とリラックス時に優位になる副交感神経があり、それぞれの場面で切り替わります。


運動などをすると呼吸や体温が乱れる
→交感神経が平常時に戻そうと各所に命令を出す(汗をかいて体温を下げたりする)
→それが続く
→交感神経が働きすぎで彼自体が疲れてしまう
→これ以上仕事が増えないように、体が疲れたという誤情報を流し休息を促す
→私たちが疲れたと感じる


こんな感じのシステムになっているそうで、身体が平常時から変化する活動をすると、自律神経が働いて疲れるという方程式がわかってきます。


他にも興味深かったのはパソコンで仕事をする時のこと。

目は、近くを見るときは副交感神経が有意であるにもかかわらず、脳は考えることによって交感神経が優位になっている。

この交感神経と副交感神経がどちらもフル稼働しているという矛盾が自律神経のバランスを崩して疲労につながるというのです。


結局、疲労回復には自律神経の交感神経と副交感神経のバランスを整えることが重要であると言えます。


私がこの本から得た気づきを3つ抜粋します。

寝室のCO₂濃度に気をつける

こんなこと考えたこともなかったので目から鱗が落ちました。

寝てる間に寝室のCO₂濃度が高くなると中途覚醒が増えて睡眠の質が下がるそうです。

偶然にも、うちにある体重計が部屋のCO₂濃度を測定できるので測ってみたら結構高い濃度でした。

それからは就寝の1時間前から窓を開けて換気してから寝ています。

寝る前のリラックスタイムを作って、脳を冷却する呼吸をする

この本を読む前から、寝る前は早めにベッドに入ってゆっくり本を読んだりしたいなと思ってただけで実行できてなかったんですが、改めてその重要性を確認しました。

脳を冷却する呼吸とは4-7-8呼吸法というもので4秒で吸って7秒息を止めて8秒で吐くというもの(詳しくは本書を参照してください)。

パソコンと同様、昼間に使い倒した脳をこの呼吸法で冷却することで睡眠の質を上げようという試みです。

鶏むね肉+酸っぱいものを積極的に食べる

疲労回復を食事からアプローチします。

“スタミナ料理”はこってりしていて消化に負担がかかるため、むしろ自律神経は疲れてしまうそうです。

本書の中で疲労回復に効くと紹介されている「鶏むね肉+酸っぱいもの」の良いレシピを見つけました!

とても美味しかったので、うちの定番メニューになりそうです。




この本は疲労回復について学べるのもさることながら、疲労のメカニズムについて学べることがとても良い点だと思いました。

自分でもどういうことが疲労につながるのか考えることができるので疲労の予防にも対処にも応用できます。

とてもおすすめの本です。

一言まとめ
「自律神経のバランスを整えて疲労回復をする」

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